iPhoneのアクティベーションロックとSIMロックは似て非なるもの

スマホに詳しい人にとっては当たり前のことかも知れませんが、SIMについてあまり詳しく知らない場合は、アクティベーションロックSIMロックも同じようなものだと勘違いしている人も少なくないようです。

同じロックでも、アクティベーションロックSIMロックとは目的がぜんぜん違うものなのです。

iPhoneのアクティベートとは

アクティベートをそのまま和訳すると「活動的にする」という意味で、iPhoneを使える状態にする行為を指しています。

行為そのものを指す言葉として、アクティベーション(利用開始設定)と呼ばれることもあります。

アクティベートという機能を設けている理由は、iPhoneの製造元であるアップル社が、ユーザーが正当な利用者であるかどうかを確認して、利用を許可するためにあります。

iPhoneの紛失や盗難時に初期化されても使えないようにするセキュリティ機能の役目をしており、その意味で、アクティベーションロックと呼ばれる場合もあります。

また、多くの人が利用しているアプリ「iPhoneを探す」をオンにしていると、セキュリティ機能が動作して、自動的にアクティベーションロックが掛かるようになっています。

アクティベーションロックを解除するには、iphoneを購入した際に設定したアップルIDとパスワードが必要になります。

iPhoneのアクティベートという言葉の使い方(例)

iPhoneをアクティベートした後は、画面にアイコンが並んで、使用できる状態になる。

アクティベーションロックの掛かっているiPhoneはアクティベートできないため、初期設定から次に進めないので、まったく使えないスマホです。

アクティベーションロックが掛かったままのiPhoneでは、前の所有者のApple IDとパスワードが分からない限り、ロックの解除をすることはできません。

iPhoneでアクティベーションを行う場合の注意点

キャリア以外のSIMカードをiPhoneで使用しようとした事がある方なら一度は経験したことがあるとは思いますが、復元した後などにアクティベーションができないというトラブルも、意外と多く発生しているようです。

iPhoneのアクティベーションができない場合

SIMカードを抜いて、再セットしてアクティベーションをもう1回、行ってみる。

SIMカードが正常に認識されていないとアクティベーションはできません。

SIMカードを挿入し直して、iPhoneを再起動後、再びアクティベーションにチャレンジしてみてください。

上記の場合はただ単に接触が悪いことが原因で起こることですが、中古のiPhoneを購入して、これから使おうとした時に発生した場合には、少し状況が異なります。

キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)とすでに解約済みのiOS7以降のiPhoneについては、たとえSIMカードがあっても、アクティベーションができない場合があるようです。

SIMカードが無い場合や、SIMフリーのiPhoneの場合は、アクティベーション用のSIMカードを準備することで解決できます。

アプリ「iPhoneを探す」は、紛失時の場所確認ができるツールとして知られていますが、第三者によるデータ消去や再アクティベートを防ぐ役割をしている為、iphoneを探す機能をオフしておかないと初期化や復元をすることができません。

iPhoneでアクティベーションができるようにする方法

iPhoneの初期化や復元をするには、アクティベーションロックが掛からないように予め設定しておく必要があります。

具体的には以下の3つの方法です。

これらの方法は、オークションなどで、他の人に自分のiPhoneを譲渡する場合には必ず必要になる作業でもあり、反対に中古のiPhoneを購入した際に、さあ使おうとした時にアクティベーションロックが掛かってしまうことの無いよう、事前に処理がされているかどうか確認しておく必要があります。

・iPhoneを探すをオフ
・iCloudのアカウントを削除
・すべてのコンテンツと設定を消去

iPhoneのアプリ「iPhoneを探す」機能をオフにします。

iPhoneの設定画面→iCloudの設定画面→「iPhoneを探す」スイッチをオンからオフにする。

また、iCloudのアカウントも削除しておくことも必要です。

iCloudは家族とも共有している場合もあるので、自分のiCloudアカウントと手放す予定のiPhoneとを切り離す作業もしておかなければなりません。

さらに、設定の「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」をしてから手放す事をおすすめします。

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